腰椎分離症とは
腰椎分離症の原因としては疲労骨折と考えられています。
上の写真は腰椎と骨盤の骨模型で腰を反った状態です。
黄色のラインが脊髄神経です。
人の姿勢で言えば反り腰のような状態と思ってください。
こんな感じです。
さて、最初の写真をみてください。青い字で剪断力と書いてあります。
これは反り腰のような姿勢をとると上半身の重さが腰椎に集中してしまい。前方(お腹側)へのストレスのベクトル強くなってしまいます。
そのことによって腰椎の関節である椎間関節にストレスが集中し腰椎分離症になります。
下の写真を見てください。
分離が発生するのは背骨の関節付近(腰椎後方の上関節突起と下関節突起の間の関節突起間部)です。
この部分に上半身の重みが過度に加わった状態で腰椎の屈伸、回旋が繰り返し加わることにより疲労骨折が発生します。疲労骨折の骨癒合が得られず偽関節となり離れた状態が分離症で、腰椎分離はほとんどが第5腰椎(90%)に発生しています。
症状としては腰の痛み(体を反らせた時や、前屈、捻り時)が起こります。多くは体が柔らかい中学生頃に、ジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。「ケガ」のように1回で起こるわけではなく、スポーツの練習などで繰り返して腰椎をそらしたり回したりすることで起こります。
分離症のなかで、後方部分の支持性がないため椎体が前方にずれてくるものを「分離すべり症」と呼びます。
分離すべり症は慢性的な腰痛と下肢痛(坐骨神経痛)を来すことが多いです。
腰椎すべり症
腰椎すべり症は背骨(腰椎)がずれてしまう事をいいます。
ずれてしまう事で脊柱管が狭くなり、馬尾神経や神経根が圧迫されて症状が出ます。
背骨(腰椎)に脊髄神経(馬尾神経)を入れた管が通っている孔があり、その管のことを脊柱管といいます。
この病気は脊柱管狭窄症と同じような症状が出ます。
少ない距離なら歩けるのですが、立ったり・歩いたりしているとお尻や太ももの部分が痛くなって、歩けなくなります。けれども、少ししゃがんで休めば楽になって、また歩けます(間欠性跛行)。
歩ける距離は日によって違いますし、患者さんによっても異なります。腰のあたりの痛みは比較的少なく、全く腰痛がない方もいます。
原因になるものは、靭帯組織や椎間板の劣化によるものです。
劣化の原因は加齢によるもので、加齢が過負荷を起こしてしまいます。。若い年代では耐えられていた負荷が、年齢を重ねると共に過負荷になってしまい、腰椎がすべってしまいます。
外傷や腫瘍などを除けば、徐々に進行する場合がほとんどです。
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