なぜ腰痛になるのか?
腰痛は、痛みが続く期間の長さによって
「急性腰痛」と「慢性腰痛」の大きく2種類に分けられます。
腰の痛みが起こってから、おおむね4週間以内におさまるものが「急性腰痛」とされます。
特徴としましては
急激に激しい痛みを起こすことが多いです。「
ギックリ腰」が良い例です。重たいものを持ち上げようとした時や、中腰をした時に急に腰が痛くなり動けなくなります。このように痛くなったきっかけや瞬間がわかりやすいです。
そして安静にしていると徐々に痛みが落ち着いてくるのも特徴です。だいたい1週間程度でだいぶ良くなります。長くても1ヶ月もすれば急性腰痛の9割は完治するといわれます。これは筋肉や靭帯などの損傷を主な原因とする「ぎっくり腰」でも、椎間板という軟骨の変性による「椎間板ヘルニア」などでも、ほぼ変わりありません。そして、激痛があってもX線(レントゲン)などの画像検査の結果、腰の骨や椎間板、神経などに明らかな異常が見られないことが多いです。こうした原因不明の「非特異的腰痛」が大部分を占めます。
一方、腰の痛みが3ヶ月以上続くのを「慢性腰痛」といいます。
慢性腰痛の痛みは「じんじん」や「ダルイ」、「ズキズキ」、「重たい感じ」といった痛みや違和感が強くなったり、弱くなったりします。主なきっかけがなく痛み始める事も多く徐々に痛くなる場合が多いです。また、急性腰痛をこじらせて慢性腰痛に移行する場合もあります。
急性腰痛は安静で完治することがほとんどですが慢性腰痛では何の対策もせずに自然に治る確率は高くなく、科学的根拠に基づいた治療が必要となります。腰の病気や障害が進行していたり、内蔵の病気や心理・社会的な要因(ストレスなど)が深く関与していることが多いため、治るまでにはどうしても時間がかかります。
慢性腰痛の原因としましては
・腰椎(背骨の腰の部分)に障害がある
腰椎を構成する骨や椎間板が衰えて変性(形や質が変化)し、組織に炎症が起きたり、周囲の組織を刺激するなどして痛みます。椎間板ヘルニアは自然に治ることも多いですが、その他の障害は適切な治療を受けないと腰痛の解消が難しいものが多いです。
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離症・すべり症、変形性腰椎症、脊椎側弯症、骨粗しょう症など
他にも腰椎の病気(化膿性脊椎炎、脊椎カリエス、脊髄腫瘍・脊椎腫瘍)など背骨に細菌が入り感染したり、腫瘍が背骨にできる事もあります。内蔵の病気が原因で腰痛が出ることもあるようです。
・原因がはっきりしないものがあります。
心理・社会面(ストレスなど)の影響もあります。最近では医学的にも気持ち(情動)と痛み(腰痛)は関連しあっているといわれております。精神的なストレス(職場、家庭、人間関係など)を減らしていく事も大切になります。
ではなぜ腰椎に障害が起こってしまうのでしょうか?
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症などはなぜおこってしまうのでしょうか?
それぞれ各ページで説明しております。ご覧ください。
「腰椎椎間板ヘルニア」
「腰椎分離・すべり症」
「腰部脊柱管狭窄症」
「坐骨神経痛」
草津・南草津【理学療法士がしっかり診る整体院】Jump(ジャンプ)の腰痛の整体施術・運動については症状別ページ「
腰痛の整体施術・運動」のページをご覧ください。